面接の逆質問、何を聞く?仕事内容と職場を確かめる質問例
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれ、用意した例文を読むだけになっていませんか。逆質問は、入社後の仕事が自分に合うかを確かめる機会です。20代の転職や未経験応募で使いやすい質問を、誰に、何のために聞くかまで整理します。
1.面接の逆質問は、確認したいことを三つに絞る
質問数を増やすより、働く判断に必要な疑問を選びます。求人票、採用サイト、面接で分かったことを見直し、まだ分からない点へ印を付けてください。例えば仕事内容、教わり方、勤務時間の三つなら、それぞれ一問ずつ用意できます。
以下の質問例は編集部が作った確認用の例です。質問を言えば好印象になる、選考に通る、といった保証はありません。自分の経験や読んだ情報を添えると、何を知りたいか相手に伝わりやすくなります。
- 知りたいこと:最初に任される仕事
- 気になった理由:異業種から応募し、覚える順序を知りたい
- 聞き方:未経験で入社した方が最初の一か月に担当した作業を教えてください
2.仕事内容を確かめる逆質問の例
「やりがいは何ですか」だけでは、毎日の仕事を想像しにくいことがあります。作業、時間配分、任される範囲の順に聞いてみましょう。期待される成果を聞く際も、最初から一人で担うのか、確認を受けながら進めるのかを分けます。
| 確認したいこと | 質問例 | 回答で見たい点 |
|---|---|---|
| 一日の中心作業 | この職種で一番時間を使う作業は何ですか? | 仕事の名称ではなく具体的な作業 |
| 入社直後の担当 | 最初の一か月は何を、誰と進めますか? | 担当範囲と確認する相手 |
| 期待される成長 | 三か月時点で、どこまでできることを期待しますか? | 目安と学ぶ機会 |
| 仕事の難しさ | 慣れるまでにつまずきやすい場面を教えてください | 負担の内容と支援の例 |
3.研修と人間関係は、最近の場面を聞く
「研修はありますか」「人間関係は良いですか」への一言の回答で判断しないようにします。「分からないことが出た日は、誰へどのタイミングで質問しますか」「新人の提案で手順が変わった例はありますか」と、行動が分かる聞き方に変えます。
厚生労働省の職場情報の提供制度では、平均勤続年数、研修の有無と内容、残業等の情報が挙げられています。新卒者等を対象にした制度なので、すべての中途応募で同じ義務があると一般化せず、確認項目を考える参考として使います。
4.採用担当・配属先・役員で聞き分ける
採用担当には研修制度、給与の仕組み、選考や条件確認の窓口を聞きます。配属先の社員には、朝の作業、忙しい時期、質問を受ける人など、現場での運用を聞きます。役員には、事業の方向と募集職種に期待する役割を聞くと、情報をつなげて考えられます。
同じ内容でも、採用担当に「制度の対象は誰ですか」、配属先に「直近ではどう使われましたか」と聞けます。回答が違ったときは直ちに悪い会社と決めず、部署や時期の違いかを確認します。分からない場合は、どの窓口で聞けるか教えてもらいましょう。
5.給料・残業・休日も、生活に必要な情報として聞く
勤務条件を確かめることは、仕事を続けられるか考えるために必要です。「通常月と繁忙月で、この部署の退勤時刻はどう変わりますか」「月給の基本給と手当の内訳は、どの段階で確認できますか」と、具体的な項目と確認時期を聞きます。
面接中の説明だけで最終判断せず、内定後は明示された労働条件と照合します。厚生労働省は2024年4月からの労働条件明示ルールの変更を案内しています。契約時に確認する資料も見て、仕事内容や勤務場所など気になる点を担当者へ質問してください。
6.避けたいのは、回答済みの質問と曖昧な丸投げ
サイトに載っていることでも、確認したい点があれば聞けます。ただ「御社の事業を教えてください」では範囲が広いため、「採用ページの新事業に、この職種はどう関わりますか」と、読んだ内容を土台にします。面接で答えが出た質問は「先ほど伺った点で理解できました」と伝え、残っている疑問へ移ります。
本当に不明点がなければ、無理に質問を作らず、説明で理解できた点を具体的に伝えます。残り時間が短いなら「一点だけ確認してもよろしいでしょうか」と優先順位の高い一問を選び、細かい条件は後で確認できる窓口を聞きます。
7.面接後は、回答を事実・解釈・未確認に分ける
面接後すぐに、「実際に聞いた答え」「自分が受け取った印象」「まだ分からないこと」を分けて書きます。例えば「質問担当は一名」は回答、「相談しやすそう」は自分の解釈、「担当者が休みの時の相談先」は未確認です。印象を条件の確認済みとして扱わないための整理です。
未確認が残ったら、お礼や次回面接の連絡時に聞けるか確認します。今日の準備は、求人票から疑問を三つ選び、このページの質問例を自分の言葉に変えること。回答メモを二社で並べれば、面接が盛り上がったかだけでなく、生活と仕事の両方で比較できます。
よくある疑問
逆質問は何個準備すればいいですか?
確認したい点を三つほど準備し、面接で説明されたものを外すと整理しやすくなります。実際に聞く数は残り時間に合わせ、最も大切な疑問を優先してください。
逆質問で給料や残業を聞いてもいいですか?
生活と仕事を続ける判断に必要な内容です。対象の部署や時期、給与内訳などを具体的に聞き、説明できる担当者と確認する段階も確かめましょう。
質問がなくなったら「特にありません」でいいですか?
無理に同じ質問を繰り返す必要はありません。「先ほど最初の担当業務と研修をご説明いただき、疑問が解消しました」など、理解できた点を具体的に伝える方法があります。
一次面接と最終面接で質問を変えるべきですか?
面接の段階だけでなく、相手が分かる情報に合わせます。採用担当には制度、配属先には日々の運用、役員には事業の方向と募集職種の役割を聞くと整理できます。
ひとつ選んで、聞いてみよう。
この職種で一番時間を使う作業は何ですか?
未経験で入社した人が、最初の一か月に担当した作業を教えてください。
配属先で分からないことが出たとき、誰にいつ相談できますか?自分用の質問メモをつくる
根拠・参考資料
公的資料と取材記事を確認し、読む手順や質問例は編集部が独自に提案しています。企業の物語は取材時点のものです。現在の募集職種・勤務地・勤務条件は各社の最新情報で確かめてください。
- 厚生労働省:職場情報の提供制度(対象と確認項目) 確認:2026-10-21
- 厚生労働省:2024年4月からの労働条件明示ルール 確認:2026-10-21







